2010年6月30日水曜日

パワープレイ

コミュニケーションを優位に進める上で活用できる、実践的なノウハウがまとめられており
個人的には非常に面白く読み進めることができた。

TIPS集的な本なので、読んだ内容を実践でも活用しつつ、
自分にあった小技を身につけてみようと思えた。

例えば、
 ・握手のパワープレー
 ・情報は制限したほうが重みがでる
 ・資料を活用する場合のパワーリフト
 ・運動を通じて自負心を高める
 ・相手のイエス・ノーを見抜くハンドランゲージ
などは、初めて知った内容だけに、今後実際に使ってみよう。

一方でこの背景にあるアカデミカルな考え方(本質)への興味が深まり、
以前より興味・関心のあった、心理学や教育心理学関係の書籍を
まとめ読みするタイミングがきたとの思いが強まる。

夏休みのまとまった時間に、ちょっと読んでみようかな。


---------------
■書籍データ
---------------
パワープレイ (SB文庫)パワープレイ (SB文庫)
内藤 誼人

ソフトバンククリエイティブ 2005-06-04
売り上げランキング : 122794
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月28日月曜日

なぜか「できる人」の7つの疑問力

ネット時代の今、情報は氾濫しどんなことでも大概の情報が入手可能になったからこそ、
情報の信憑性を疑い、自分なりのフィルターで情報を解釈する必要がある。

こんな筆者の主張には全面賛成であり、その点で納得感のある書籍ではあった。

ただ新しい学びや気付きを、この書籍からは得られた実感はない。
(なぜか、読後感がなにもなかった・・・)

唯一自分の中で、今以上に世の中の情報を「疑う」姿勢を維持しようとの
思いを強めた点が、この本から得られたことであるが、それだけが収穫だとすると
実りある読書とは言えないかな。

筆者の主張には納得できるだけに、今少し別の書籍なども読んでみよう。


---------------
■書籍データ
---------------
なぜか「できる人」の7つの疑問力なぜか「できる人」の7つの疑問力
和田 秀樹

海竜社 2003-12-05
売り上げランキング : 667446
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月22日火曜日

1分間問題解決―目標と現実の「ギャップ」を埋める4つのステップ

ストーリー仕立てでわかりやすく問題解決のプロセスを示した書籍。
講義の説明において参考になる表現や内容がないか、多少の期待をもって読んだが、
この点では期待に添える点はなかった。

ただ問題解決の初心者に対しては内容がわかりやすいだけに、
最初の1冊として紹介するのはありかな。

問題解決のプロセスとして、
 ①あるべき姿を求めよ
 ②現状を分析せよ
 ③原因をつきとめよ
 ④適切な解決策をとれ
と4ステップを示している点には賛同、ただ実行上の難所や
各プロセスの実施程度(どれだけしつこく現状分析を行うかなど)を言及しておらず、
このままでは、正直実践に絶えないとの実感もある。
あまにもストーリーはうまくいきすぎるので、個人的には眉唾感が増してしまった。

これが正解という問題解決方法はないと理解しているものの、
少なくとも最も効果的なプロセスとその実行にあたっての留意点といったまとめで
書籍全体が構築されていると、より良い書籍になると感じている。


---------------
■書籍データ
---------------
1分間問題解決―目標と現実の「ギャップ」を埋める4つのステップ1分間問題解決―目標と現実の「ギャップ」を埋める4つのステップ
K. ブランチャード ジム ロビンソン ダナ ロビンソン Ken Blanchard

ダイヤモンド社 2002-10
売り上げランキング : 34300
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月20日日曜日

志高く 孫正義正伝

iPadを購入したので、一度ぐらいは書籍を読んでみようと考えていた。
その中でもともと孫正義という人物に対する興味に加え、無償ダウンロードできるとの
ことから、早速この書籍を読んでみた。

全体を通じた感想は、現代版「龍馬がゆく」。
まるでドラマのようなストーリー展開で、痛快にインターネット社会を切り開く姿に
読み物として素直にのめり込めた。
こういった立身伝の王道でもある、
 ・恵まれない家庭環境などをもった出生
 ・幼少期の苦労と本人の努力
 ・本人を導く恩人・知人の存在
 ・常識とは異なる恋愛ストリー
 ・大きな成功とその後の挫折の繰り返し
といった要素が盛り込まれており、まさに王道の立身伝である。

ただ内容があまりにも現実感からかけ離れていることや、
示された話のファクトが希薄なため、どうしても信憑性を疑ってしまう部分があり、
諸手を挙げて、たたえるという気分までには至れなかった。

でも確実に自分の気持ちに火をつけてくれる本。
そういった意味では、龍馬がゆくをたまに読み返すように、
この本も読み返してみたいとの思いは抱かせた。

それにしても孫さんの人脈のすごさを、リアルビジネスの中で感じていたが、
書籍を通じてその背景を理解し、あらためて日本に彼が存在してくれたことを
うれしく思う。

規制破壊はこういった「志」をもった人物が、人生をかけてとりくんでこそ
初めてなしえるのだと、痛感。
自分も少なからずそのような影響力を発揮できる人物になれねばと
あらためて自分の目標を高く設定しなおす気になれた。




------------
■書籍データ
------------
志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)
井上 篤夫

実業之日本社 2007-07-20
売り上げランキング : 1473
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月18日金曜日

プロが教える問題解決と戦略スキル

問題解決の講義をするにあたり、参考知識を得ようと手にした本のひとつ。
その意味では期待外れであった。
ただこの本を戦略理解のためとしてとらえれば、体系的に整理された内容で
わかりやすくまとめらており、学びも多い。

■戦略をみる視点としての6つ
 ・顧客視点でものごとをみる
 ・経済性の視点でみる
 ・変化をよみリスクにチャレンジ
 ・比較の中で優位性を見出す
 ・全体最適の視点をもつ
 ・因果関係と合理性の視点で考え抜く

■組織変革のための3つの戦略論

 ・規模の効果の検証
 ・経験効果のダイナミクス
 ・集中と選択

といった一つ一つの考えと必要性はロジカルに整理されており、
これまでの知識整理という点では手頃で良い本ではなかろうか。

ただ個人的には内容理解を促進する目的で展開されているストーリーが無駄で、
内容は陳腐でリアリティがなく、読むことで思考が散逸する感覚があったのが残念。

加えて、事あるごとにボスコンの素晴らしさ・良さに触れており、
ここに嫌悪感を多少もってしまった。
加えてその感情が芽生えたことで、企業変革を頭の中で行った内容ではと
うがった解釈を促してしまっていた。

その意味で伝え方(書き方)に関する、反面教師的な学もあった本。(^_^)

--------------
■書籍データ
--------------
プロが教える問題解決と戦略スキル (日経ビジネス人文庫)プロが教える問題解決と戦略スキル (日経ビジネス人文庫)
相葉 宏二

日本経済新聞社 2003-03
売り上げランキング : 274241
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月17日木曜日

競争的共創論―革新参加社会の到来

新しいコンテンツ作りで、ネット時代における衆合知の活用を通じた
イノベーションの起こし方のヒントを知りたくて読んだ書籍。

久しぶりに学会論文のような文体とまとめかたに多少面喰ったものの
内容的には新たな気付きもあり、そこそこ満足のいく読書ができた。
自分もかつては同様の文体で論文を書いていたことを思いだし
恥ずかしくも自分の成長を鑑みることができたという点で、
これまでとは違った読後感もある。
(当時は読み手のことを考える余裕などなく、ただ自分の論旨とその根拠を
 列挙しただけで、「論文」としていた。)

セブイレブンの事例では、店舗当たり売上が他社を圧する理由を
以下のような観点で多面的に分析し、結論を導いている点は納得感が高く
その裏にある具体的な施策(発注支援の充実と指導の徹底、分散発注、
独自商品開発とFFメーカーの占有化など)とあわせて理解することで
あれほどの強さを発揮している要因が理解できる。


■分析の切り口(数字の前の○は売上との相関度が高い項目)
○1.24時間営業店の占有比率
 2.チェーン内免許店占有率(酒販店の割合)
 3.チェーン内免許店占有率(たばこ販売店の割合)
 4.ドミナント出店
 5.少数店舗指導(店舗指導員ひとりあたりの担当店舗数が少ない)
 6.直接対話(トップや役員等が直接対話する頻度)
 7.配送多頻度
○8.粗利分配方式
 9.規模優位性


またこれらの優位性維持の施策としてのNBやPB開発に関する分析も
顧客の購買情報収集と分析がまずあり、まず確実に売れるであろう
商品との確証が得られている点と、発注規模の大きさにより、
他社以上にメーカー側に開発メリットを提示できていることが
よく理解できる。
加えて開発工場や拠点を占有化することを通じて、
顧客に最善のタイミングで商品提供ができる体制をつくり上げている点も
差別化のポイントとして利いていることが実感できた。

この書籍を通じて、あらためて理解できたのは、
ネット通販により顧客の購買行動をより精緻に分析できる時代において
情報の量(規模)とその解析手法の的確さが、販売会社の優位性の源泉
であること。
その点でアマゾンや楽天はますます勝ち組になりえると実感した。

---------------
■書籍データ
---------------
競争的共創論―革新参加社会の到来 (HAKUTO Management)競争的共創論―革新参加社会の到来 (HAKUTO Management)
小川 進

白桃書房 2006-06
売り上げランキング : 133472
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月15日火曜日

はじめてのロジカル問題解決

人に問題解決手法を教えるにあたり、伝え方の引き出しを増やす目的で読んだ書籍。
いかにに平易な表現で、わかりやすく重要ポイントを伝えるかという悩みに対して、
ヒントになる表現や考え方が得られ、満足のゆく読書になった。

そういった意味では初めて問題解決の方法を理解されようとする方にとっては、
わかりやすい書籍ではなかろうか。

ただ個人的にはwhy?を考えさせる部分で、因果の構造図を書かせるような
仕立てになっているが、ここは初めての場合、非常に難易度が高いので、
その前段のWhat?を考える部分で利用しているLTを活用した考え方のほうが
理解しやすいのではと考える。

ただ表現をシンプルにまとめ本当に重要な論点に絞ってまとめていることと、
卑近な例を利用することを通じて、ここまでわかりやすくまとめられることに
学びがあった。

--------------
■書籍データ
--------------
はじめてのロジカル問題解決はじめてのロジカル問題解決
渡辺 パコ 音羽 真東 大川 恒

かんき出版 2009-05-25
売り上げランキング : 28902
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月11日金曜日

人は暗示で9割動く

コミュニケーションに関する心理学的な見地からの学びが得たいと思い手にした書籍だが、正直期待外れ。個人的な感想だが、書かれている内容の多くが、・理想論・机上の空論的な印象を強くもち、紹介されている事例に関しても納得感が全く得られず作り上げられたファクトとしか感じられなかった。

著者が納得形成のプロとすると、その著書がこの内容では信憑性を疑わざるを得ない。

ただ部分的には確かにその通りと思えた箇所もあり、すべてを否定するつもりはない。この手の話は自分の体験と紐づいてこそ、初めて納得できるものだと改めて感じる。


--------------
■書籍データ
--------------
人は「暗示」で9割動く!人は「暗示」で9割動く!

すばる舎 2007-03-06
売り上げランキング : 85535
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

心を開かせる技術

著者の経験からくる「聞き方」の方法論と、人に話を聞く際の心構えが実際の体験談とあわせてまとめられている、非常にわかりやすい書籍。普段触れることのない世界の人々へのインタビュー(生声)に触れられたこととあわせ、非常に興味深く面白い本。

言われれ見ると当たり前も、これだけのヒアリングの実績をもとに語られたことで、納得感をもって理解することができた。特に印象的な内容としては、

 ■自分の話を真剣に聞いてくれる相手にこそ、心を開く
   マズローの自己実現理論でいわれる「承認の欲求」とあわせて考えると
   人は自分の存在を認めてもらいたい生物であり、認められたと感じられるのは
   自らの話に興味を示してくれる反応を受けたときであると解釈できる。

     真剣 = 自分に対する好奇心

   教育者としての道を歩んでいる自分は、はたして人の話を真剣に聞けているかと
   自らに矢印が向いた言葉であった。


 ■心を打つ言葉は、何かに打ち込んでいるときに出てくる
   プロジェクトXを読んだときに得た感想がフラッシュバックした言葉。
   同じ言葉でもその人の体験に裏打ちされたものがないと心には響かない。
   人に対して物事を語る際、まずは経験を語る。経験が少なければ、
   少なくとも知識量と思考投入量は増やして、わがこととして語ることを
   自分に課すことを強く意識できた言葉。


 ■自分にない語彙は記憶の手がかりになる
   人の話が頭に残らないことが増えたと感じている今。この指摘は
   目からうろこだった。
   確かに初めて聞く言葉があると、そこを強く印象づけることで、
   その時の会話を記憶することが出来そうに思える。
   早速あすから試したい手法。

上記の学びも得られ一方で、個人的には大物人物と相対しても、
著者が平静を保ていられるメカニズム(方法?)にも触れてほしいところであった。


---------------
■書籍データ
---------------
心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで (幻冬舎新書)心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで (幻冬舎新書)
本橋 信宏

幻冬舎 2007-03
売り上げランキング : 37293
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月9日水曜日

人を動かす!話す技術

コミュニケーションに関する講義をするためにいろいろ読んだ書籍の中の一つ。
正直この本と出合えたのはラッキーだった。

これまで読んだこの手の本の中では最も内容に対する共感があり、またなぜそのようにすべきかが論理的に納得感高くまとめられており、非常に参考になった。
何度も読み返し、活用できる良書。

特に私自身が響いたのはコミュニケーションとは何か?に対して、
「こちらの思うことを相手に伝え、相手にアクションを取ってもらうこと」
と定義した点。このように定義すると自分の思考が整理でき、
長年のもやもやを晴らすことができた。

そう、人を動かすためにコミュニケーションするのだ。

相手を動かすためには、
相手の立場に立って物事を考え、
相手に理解されやすく、反論の出にくい論理的な内容を
相手の信頼を得ながら、共感が得られるに配慮して伝え
心を動かす必要が生じる。

そのために必要なすべての要素を高めることが、
コミュニケーションの達人になる上で必要と理解できた。

加えてアリストテレスの言葉、
「説得力の要素はエトス、パトス、ロゴス」
を知れたことも素直にうれしい。
内容もそうだが、それ以上に紀元前からコミュニケーションの要諦は
なにも変わっていないという事実が驚きである。

これからも1教育者として、理想のコミュニケーションを
多くの方に実現していただく手助けができるよう、
まずは自分のコミュニケーション能力を高めていこう!!


コミュニケーションとは、一言で言えば、相手を感動させることです。
日本の歴史で、西郷隆盛に江戸城の無血開城を決意させた篤姫の気概、理性、
愛情、説得力、これが、すぐれたコミュニケーションのお手本でしょう。

--------------
■書籍データ
--------------
人を動かす! 話す技術 (PHP新書)人を動かす! 話す技術 (PHP新書)

PHP研究所 2002-07-16
売り上げランキング : 202794
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月7日月曜日

プロジェクトX 新・リーダーたちの言葉

前回読んだリーダーたちの言葉に感銘を受けることが多かったので、早速続編も手にしてみた。正直前回ほどの感銘はなかったものの、やはり実践者の生声は心に響く。

「すべては感動から始まる。感動するということは、心の中に何かがダイナミックに湧いた証拠。だから、何かに感動したら、とにかくそれに没入しろ」
                     (富士通:池田敏雄氏)

 ⇒ 世界に通じる国産コンピューターを生んだ氏の言葉は深く・重い。
   好きこそものの上手なれとはいうが、感動に全精力を傾けよとは
   なかなか言えない言葉。
   最近仕事で感動していないのではと、危機感を覚えた。

「もし自分が突然、死を迎えた時、納得して死ねるか。改めて考え直した時、自分は本当にそういう生き方をしていないじゃないか。お前は今のまま死ねるかと言ったときに、答えはすぐノーだった」
                     (医師:菅谷昭氏)

 ⇒ 自分の今を振返り、今死んでも悔いない人生かと問われれば、
   まだまだ何もなしていない自分がいることに焦りを覚えた。
   個人的に崇拝する坂本龍馬の言葉
     「この世に生を得るは事を為すにあり」
   とあわせ、これからの人生を考え直す言葉になった。

「開発に最も大切なもの、それは自由です。与えられた自由ではなく獲得した自由でなくてはならない」
                     (トヨタ自動車:中村健也氏)

 ⇒ 国産初の乗用車開発のみならず、いち早くハイブリッド自動車の研究
   にも着手された氏の先見性と高い志とあわせ、非常に響いた言葉。
   自由は自らが勝ち取ることに意味があり、それでなければ自由ではない。


これらの言葉に触れ、あらためて自分をみなすことができた。
言葉は言霊。本当にそう思う。






---------------
■書籍データ
---------------
プロジェクトX 新・リーダーたちの言葉 (文春文庫)プロジェクトX 新・リーダーたちの言葉 (文春文庫)

文藝春秋 2006-03-10
売り上げランキング : 235835
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月5日土曜日

戦略「脳」を鍛える

戦略を学んだだけではユニークな戦略立案はできない。

このことに対して、「インサイト」という概念を提示し、BCGでの取り組みを具体的に紹介されることで、実現可能な手法を示そうとした意欲的な内容。
平易な文体でわかりやすい内容で読みやすい本だが、個人的にWao!!はなく、期待半分といった感想。

ただあらためて論理思考の重要性とFWの必要性(引き出しを多くする必要性)を覚えたことと、これらを日々使いこなし、思考の回転速度を日々向上させる重要性を痛感することができたことは、収穫。自己能力の向上には、やはり近道はない。日々の愚直な取り組みこそが重要。

自分自身の思考壁として、物事をビジュアライズして考えるが、これは思考スピードをあげる点と、全体感を持って考えられる点ですぐれているとのではと感じることもでき、その点でも現在の思考法をやり続けることで能力向上が図れそうだとの実感がえられ素直にうれしく感じる。あとは自分なりにFWのパターン認識を進め、利用可能なパターンを増やし続けよう。

また視点変化を導く、「拡散レンズ」「フォーカスレンズ」「ヒネリレンズ」といった概念整理は、考え方としてわかりやすい。早速自分なりにどんな視点で見ているかを意識しつつ視点変化を導いてみることと、他人に教えるときにちょっとしたティップスとして使ってみようかと考えている。

-------------
■書籍データ
-------------
戦略「脳」を鍛える戦略「脳」を鍛える

東洋経済新報社 2003-11-14
売り上げランキング : 6659
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2010年6月1日火曜日

プロジェクトX リーダーたちの言葉

実態感から出た、飾らない言葉の多くは、
その方の生きざまと合わさり、重みが違う。
誰が言っても響く言葉ではなく、その“ひと”が言うから響く言葉の数々。

その意味で、言葉そのものも心に響いたが、
その言葉を吐き出した“人”の生きざまに深い感銘を覚えた。

いくつもの言葉が記憶に残ったが、自分にとっては以下の言葉に
特に共感した。

 「一人の天才がいたって駄目だ。凡人でも力をあわせれば必ず成功できる」
                       (ホンダ 久米社長)
   ⇒ 人材育成を生業にしている自分にとって、まさにその通りと共感
     だれもがチームとして機能できれば、成功は勝ち得ると考えていた
     だけに、この言葉は響いた。

 「部下がついてくるかどうかは、リーダーが苦しんだ量に比例する」
                       (マツダ 山本社長)
   ⇒ これもリーダーとは各あるべきをわかりやすく語った言葉。
     自分以上にこの事業・この仕事を考えているやつはいない
     と言える人物がリーダである。

 「とにかくやってみなはれ。やる前から諦める奴は、一番つまらん人間だ」
                    (南極越冬隊隊長 西堀氏)
   ⇒ やれない言い訳、できなり理由を語る相手に対してこの言葉は響く

でも、これらを自分が語っても、同じエネルギーをもった言葉にはならない。
まずは自分を磨こう。
いずれはこのような言葉が伝えられる人物になるべく・・・
  

--------------
■書籍データ
--------------
プロジェクトX リーダーたちの言葉 (文春文庫)プロジェクトX リーダーたちの言葉 (文春文庫)

文藝春秋 2004-03-12
売り上げランキング : 117601
おすすめ平均