コミュニケーションに関する講義をする中で、心理学への興味が深まり
また手にした書籍。
これまでに読んだ書籍とは異なり、理論のみでなく実験を通じた検証プロセスをおいた
実験心理学を中心とした内容であることが、理系の自分にとって納得感が得られ
示される内容に対する信頼感をもてた数少ない書籍である。
(フロイトやユングを否定するものではないが、その理論を検証している例がすくなく
神話的要素を感じざるを得ないことが多かっただけに、納得できないことが多かった。)
個人的な学びとしては
・自己肯定感を高めるには他人を思いやり、励まし、貢献しようとすること
・集団サイズが大きくなると人は手抜きする。だからターゲティングが効果的
(対象を絞ることで、対象にはいる人の注意喚起ができる!!)
・記憶はうそをつく。
・信じればかなう。ピグマリオン効果が人の潜在能力を最大化する。
・「ブロークン・ウィンドウズ現象」
小さな悪を放置するとさらなる悪が発生する。(悪の連鎖が進む)
・リーダーとしてPM理論を理解し、自己の行動を調整することが必要。
Performance:目標達成機能
Maintenance:集団維持機能
・アメとムチはやはり効果的。
ただしムチはやりすぎるとムシとなり、無気力を生む。
・マインドコントロールは自分で意思決定することで強くなる。
連続強化⇒間欠強化へのシフトで、随伴性の認知に意外性を加え、
人の心を依存させることができる。
・人のやる気を上げるには、
内発的モチベーション > 外発的モチベーション
あと即時フィードバックが効果的
・ひらめきとはすでにあるもの同士がつながること。
・理解力の高い人材になるにはアナロジーで考える。
など。
具体的に利用できる内容も多く、非常に学び多い読書であった。
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■書籍データ
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