2010年2月28日日曜日

SNS的仕事術

仕事にてSNSの理解を深める必要性から手にした書籍。
この新たに生まれたネットワークを活用している方の視点から、どのようなサービスであり、可能であれば今後どのようにこのコミュニケーションツールが世の中に浸透するかを知ることができたらと読んでみた。

結果、私自身の期待を満たす内容ではなく、個人を軸にしたワークスタイルの提言とその実現に向けたSNSの活用といった話で、既知の内容であった。
なお筆者が主張している
 ・個人が自分の名前で活躍する時代
 ・自分の名でしごとをするためには、自分の付加価値を発信する必要がある
の2点はすでに従前からそうなると認識していただけに、少々いまさら感があった。
組織人であっても自らがどのような価値を組織に対して発揮できているかを考えるべきであり、それを組織内に発信することは今後当然行うべきであると考えているので、個人的にもさらなる発信力の強化にむけ、インプットの量を増やし、積極的に伝えることを引き続き実行する。

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■書籍データ
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SNS的仕事術 ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える! [ソフトバンク新書]SNS的仕事術 ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える! [ソフトバンク新書]

ソフトバンククリエイティブ 2006-07-15
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2010年2月26日金曜日

カンブリア宮殿 村上龍×経済人

テレビは比較的よく見ていたが、ここで語られていた言葉が活字になるとどのような印象を受けるか、そんな興味から手にとった書籍。そういった意味では各経営者の思考・価値観などが言語化されることにより、よりクリアに頭にインプットされた実感があり、期待以上の書籍であった。

個人的にはホンダの福井社長、全日空の大橋社長、HISの澤田社長、SBIの北尾社長の言葉が印象に残る。それぞれが発する言葉に「言霊」が宿り、ひとつの人格を形成している点が稀有な経営者であり、それぞれに含蓄のある言葉であった。

◎福井社長:
 「・・・ホンダを変えることに自分達の価値があるんだ。ホンダのために働く
  と考えること自体、すでにホンダウェイじゃない。
  人が何のために働くのかというと、会社のためじゃない、
  自分のために働くのだ。・・・」

◎大橋社長:
 「生き残るのはスピード感を持って、変化に対応していくものだけだ」
 「三勿三行:
   三勿は三つのしてはいけないこと、怒る、怖れる、悲しむ。
   三行は三つのすべきこと、正直、親切、愉快。」

◎澤田社長:
 「重要なのは戦う意志。やりぬく意志。本当に正しければ、いずれルールは変わる」
 「(どうすれば成功しますか?という質問に対して)
  成功するまでやれば成功する。」

◎北尾社長:
 「経営学の学問的成果を、積極的に取り入れていく姿勢が大事。経営者も学ぶべき」
 「どんどん夢は膨らんでいます。そういう意味で、満足感とか達成感とかはない」

信念と高い志のある経営者は、あらためて魅力があることを実感した。

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■書籍データ
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カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)
テレビ東京報道局

日本経済新聞出版社 2007-05-26
売り上げランキング : 13954
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2010年2月25日木曜日

人を動かす

70年前の書籍でありながら、その内容が全く色あせない人間関係に関する古典的名著。一つ一つの内容に深い納得感がある一方で、いかに自分が「できていない」かをあらためて痛感させられた。
社会が人とのつながりにより構成されているとすれば、必ず実践すべき要諦がまとめられているだけに、活動度の高い書籍である。内容も具体的でわかりやすい。

文中では数多くの中国古代の賢人、ソクラテスなどの古代の哲学者の言葉が紹介されているが、これらは今でも心に響く。如何に「人」が変わらぬものかこのことからも再確認出来る。すこし拡大解釈しすぎの感もあるが、人間理解は究極の学習であり、学習のゴールでもあると考える。

特に自分自身に響いた内容は

1)誠実な関心を寄せる、聞き手にまわる、(盗人にも5分の理)
 これまでは相手により、関心の度合いや傾聴の姿勢を無意識に変えていた。短時間で人の本質を見極められるわけもなく、またその人の良さを見い出せることはありえないとすれば、ずいぶんひどい話だ。「我以外皆我師」。多くの人と接し、いかなるときもこの行動がとれるように、日々意識したい。

2)こころからほめる、まずほめる、わずかなことでもほめる、自らのあやまちを話す
 ほめることは本当に難しい。上記の改善点にも通ずるが、他者への深い関心がないとそもそもほめるべき要素が見出せず、ほめることが出来ない。最も自分が関心を持つ自らの子供であっても不足していると日々感じているだけに、他人に対してはまして出来ていないであろう。リーダーとしての成長においてもこの点の改善は必須である。「やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば 人は動かじ」。あらためて日々実践することを誓う。

将来、子供が大きくなり、この本の内容が理解できるようになったときには、読ませたい基本の書籍である。






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■書籍データ
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人を動かす 新装版人を動かす 新装版

創元社 1999-10-31
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2010年2月23日火曜日

グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業

正直この本にはがっかりした。

全体を通じた主張として頭に残ったのは、
 ・50代以上の変革を求めない経営者が日本企業における(最大の?)問題
 ・新しい技術を利用しないのは自由。でも使えない人を救う必要はない。
 ・ご自身の経験/実績がすばらしい
といったこと。一部の主張に共感できるものの、あまりにも主観的な内容でファクトがなく、夏野氏のファンであっても盲目的に受け入れることのできる内容ではないと感じる。
本当に夏野氏が書かれた書籍なのだろうか?

またドコモ時代のエピソードに関しても、ネガティブトーンが強すぎ、
事実であったとしても、その書きようには残念な思いもある。

正直、人には進められないな~


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■書籍データ
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グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業 (幻冬舎新書)グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業 (幻冬舎新書)

幻冬舎 2009-07
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2010年2月19日金曜日

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

さすが「ロングテール」を世に提唱したクリス・アンダーソンの書籍。ビット世界で急速に広がる無料経済に対して、経済的観点・心理的観点の両面からの考察を加えたことで、もやもやしていたことがストンと腹落ちした感じがする。

■経済的観点
 日常生活に見られるフリーの分類は以下4種類
  ①直接的内部相互補助
    消費者の気を引いて、他のものも買ってみようと思わせる。
    最終的には対象者がなんらかの方法で金を払う
  ②三者間市場
    やり取りする二者間は無料。第三者の広告収入でまかなう
  ③フリーミアム
    無料と有料のバージョンを用意。
    基本製品は無料だが、プレミアム版を有料にする      
  ④非貨幣市場
    対価を期待しない贈与経済。シェアを促すものは、評判や関心

■心理的観点
  ①心理的取引コスト
    いくらであっても料金を請求することで、心理的障壁が生まれる。
    フリーにより試してみようとの決断が早まり、広く潜在的顧客に出会える。
  ②タダのものを大切にはしない
    フリーはモノやサービスを最大数の人々に届ける最良の方法だが、
    それを目標にしていないときには、逆効果になりかねない。
    お金を払う行為自体が、モノやサービスに価値があると認識させる。

これまでフリーを活用したマーケティングは多くの場面で活用されてきているが、(例:無料サンプル配布)ネットを活用することにより、流通コスト・製造コストなどあらゆるコストの圧縮が期待できるので、より高次なフリーが展開できる時代が今なのだと強く認識できた。

フリーを正しく理解し、活用することはこれからのマーケターの必須スキル(?)。
そう確信した。

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■書籍データ
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フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
小林弘人

日本放送出版協会 2009-11-21
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2010年2月16日火曜日

修身教授録―現代に甦る人間学の要諦

久しぶりに何度も読み返すべきと感じられた名著を読んだ気がする。

書籍を通じて、「生きる」とはなにか、「学ぶ」とはなにか、「行う」とはなにかなど、自らの全ての行いに対する至らなさを指摘され、魂のレベルでそれを必要と感じさせられた。古い本ではあるが、それだけ書かれている内容・言葉が「本質」であると感銘を受ける。
また文体からも著者自身の謙虚さ、誠実さが感じられ、内容とあわさり深く心に響いた言葉も多く、誰かに伝え・後世に残したいとの想いも抱かされた。読後感にすがすがしさも残る。

多くの講義内容に感銘を受けたが、とりわけ以下が記憶に残った。

 ・人生二度なし/立志:
何のために生きるのか、何をなすか(何に全力を注ぐのか)を決めるべし
    との言葉はあらためて強く響く。人生二度なし

 ・意地/凝り性/ねばり/情熱:
生涯をかけてやりぬくことが決まれば、これをやりきるための意地・こだわり・
ねばり、そしてやり続けようとする情熱が必要。ここに強い共感を覚える。

 ・老木の美:
老いてその生き様が美しくあるよう、今努力することを改めて誓う。




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■書籍データ
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修身教授録―現代に甦る人間学の要諦 (致知選書)修身教授録―現代に甦る人間学の要諦 (致知選書)

致知出版社 2001-06
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2010年2月14日日曜日

オープンアーキテクチャ戦略

 今起こっている現象の真因を「人間の認知限界」「情報の非対称性」「情報の非物財的な特性の表面化(=情報流通コストのゼロ化)」の3つの要因から想定した視点、その後の将来予想の正確さなど、今読んでも深い学びのある書籍。Googleが一人勝ちしている現状もこの3点から紐解けば、自然の流れであったと理解することができ、今後を予想する上で重要なフレームワークを得られた気分である。(Googleのキーテクノロジーが情報検索であり、ここを徹底的に砥いだ理由が、この3点から明確に説明できる!!)

 またオープン・アーキテクチャ化した時代において、情報の発信と活用の主体が顧客側に大きく振れること。そのため顧客参加型のビジネスモデルの進化やプラットフォームビジネスの拡大をいくつかの先進企業の事例とあわせ上記の3つの観点を踏まえて解説されており、成功理由が非常によく理解できた。広げて解釈するならば、EMS(Electronics Manufacturing Service)を積極活用したファブレス企業の成功例なども広義の意味でオープン・アーキテクチャ化した結果であり、どこまで徹底するべきか、それによりどんなメリットが得られたのかなど、一気に理解が深まった。キーポイントはモジュール化と統合。

 最後に今後の日本の目指すべき方向性を、筆者は日本の優位性のある「最適化」の思想とオープン・アーキテクチャ化の肝である「モジュール化」の融合であるとまとめている。これを読み個人的には、今こそ日本が飛躍するチャンスの時とワクワクしていた。これまではモジュール化が一気に進められ、日本の強みである高度な調整・改善の思考は生かせていなかったが、環境・エネルギーなど効率性を重視せざるを得ない時代が大きな追い風となり、最適化へと風向きが変わってきている現在が、日本復活のチャンスと捉えた。そんなことを10年前の書籍を読み感じることができるとは、素直に驚きである。

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■書籍データ
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オープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデルオープン・アーキテクチャ戦略―ネットワーク時代の協働モデル

ダイヤモンド社 1999-11
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2010年2月10日水曜日

次世代ウェブ グーグルの次のモデル

Googleの次をどう捉えているか?
これを同じ著者の視点で一度確認したいと考え、この書籍を手にした。
(前作で、グーグルに対して中立的な視点で評価していることに好感を覚えた著者であり、その点で期待感を持って読んだ書籍である。)

結論から言えば少々期待はずれであった。

Googleを中心に先行サービスで圧倒的な規模と優位性をもった企業の存在が、ネットの世界に封建制度のような階層構造を出現させ、ある種の閉塞感を感じていただけに、これをやぶる新しい仕組み・サービスの出現をどう捉え、その後をどのように筆者が予想するかを期待していたが、そこまで踏み込んだ提案がなかったことは少々残念であった。
また取り上げられる日本での事例も成功例とはいえ、ネット社会の仕組みを変えるほどのインパクトをもった内容ではなく、その点でも力不足。

Googleのチャレンジの偉大なところは、人間がこれまで行ってきた情報の取捨選択判断を自動化したことにあると私は理解しているが、この背景には個が情報発信できることからくる、情報の多様化・複雑化・量化があるためであり、この前提が崩れるか、想定以上にこれが進むと判別の仕組みそのものが機能しなくなる。それがWEB2.0以降の時代と考えていただけに、ここでの新たなサービスの方向性を感じるなにかが、提言されることを引き続き期待したい。

またSNSなどのソーシャルコミュニケーションが発達することにより、情報グループの分化が一気に進むように個人的には考えている。そのときには情報そのものの価値は
 「情報の内容」×「発信者個人への信頼⇒所属するソーシャルネットワーク」
になるとすると、どのような集団に属し、日々どのような情報を流通させているかが判断の肝になると考えられる。これを仕組みで評価することができる企業が次の覇権を得るのであろうか?


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■書籍データ
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次世代ウェブ  グーグルの次のモデル (光文社新書)次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

光文社 2007-01-17
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2010年2月8日月曜日

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

Googleをネットの中心に据え、全体的に擁護する論調であったWEB進化論を読んだ後に、果たして著者の主張のとおり1企業をそこまで過大視して捕らえて良いのか判断できず、さらに深くこの企業を理解したいとの思いから手にした書籍。その意味でGoogleが社会にあたえた功罪がまとめられており、自分の欲求を満たしてくれた。

特に他の書籍ではGoogleの功のみが書かれることが多いだけに、「グーグル八分」「中立性の崩壊(政治に屈する現状」「監視社会」などの負の面が書かれており、この点での学び・納得感が大きい。

一方でそれを認識した上でもGoogleによる「功」は非常に大きいとあらたまめて考えが深まる。とくにロングテールビジネスモデルの具現化による大企業⇒中小企業・個人の活躍の場を提供したこと、顧客と生産者をダイレクトにつないだこと、そして購買者が最も重視する利用者の声を簡易にかつ大量に得る手段を購買者に提供したことなど、それらを「人」ではなく「システム」という中立性を担保する仕組みで実現しえたことは、これまでの経済活動を根幹から変える大きなインパクトであったと感じている。
加えて著者も書かれているように、これらがまるでカンブリア紀の生命の進化の過程のように、2004年を境に一気に行われたことも非常に興味深い。

ニューノーマルへの転換が確実に進むなか、その中心にいるGoogleという企業にはこれからも注目していきたい。そしてその理念が代わることなく企業が存続してくれることを切に願う。




グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

文藝春秋 2006-04
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2010年2月3日水曜日

本質を見抜く「考え方」

「本質を見抜く考え方」というタイトルではあったが、語られている内容は日本人として国際化が進む現代においてどのように生きるかであり、多くの点で自分なりの考えとの一致・共感があり、学び多い書籍であった。個人的には「考え方」ではなく「生き方」がまとめられている良書であると思う。

文体も論旨を簡潔にまとめる形態で読みやすく、1時間ぐらいですっと読めるのでお奨め。

特に自分にとって深いうなずきがあった内容としては、
 ・自分とはなにかを知る(=日本人とは何かを知る)
 ・必ず「言葉」にしてみる
 ・最初に得た「直感」を思い返す
 ・行動しながら考える
 ・問題を3つの要素に分ける
 ・効率を「量」でなく「質」でとらえる
 ・誰も疑わない「美しい言葉」こそ疑ってみる
 ・全員一致はまず間違いと心得る
 ・目的意識を明確にする
などである。
いずれも書籍や人から言われて自分の頭に残っていた内容であり、自分なりに「そのとおり」との実体験も積みあがっていた内容であり、今このタイミングで読んだことが共感を生んだのである。その意味ではもっと前に読んでいてもこれほどまでは共感できなかったはず・・・
この本を読むことで、上記のような考えかたは自分の言葉へと近づいたと感じられ、また成長できたと素直にうれしく思う。

加えてこれらの考え方を著者が歴史から学んでいることにも勇気づけられる。
人は人、いつの時代も変わらないものであり歴史は繰り返す。そう考えるとますます歴史から学ぶべきことは多いのであろう。(余談だが、最近の歴史ブームは多少懐疑的な思いを抱いているが、それであっても情報がメディアを通じて流通するようになったことは評価したい。)

また司馬遼太郎、山岡荘八、津本陽、海音寺潮五郎、池波正太郎など読み返してみようかな。
それにしても、あらためて読書は面白い。


本質を見抜く「考え方」本質を見抜く「考え方」

サンマーク出版 2007-11
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2010年2月1日月曜日

アーキテクチャの生態系

これまでに提供されてきた主なWEBサービス一つ一つを生態系として捉え、生態系の「進化」としてサービス内容の変化を示すことにより、これまでWEB上でおきてきた事象を構造的に捉えることができ、学び多い書籍である。(個人的には「生態系」という考え方に対する納得感が高く、WEB上の出来事をそう捉えると、今後の進む方向性も見い出せるような気もしている。)

この生態系との捉え方により、これまでも日本独自のWEBサービスの存在に不思議さを感じていたことが、すんなり理解できた。当たり前といえばその通りだが、サービス利用者自体の文化・価値観の違いが、そのままWEBサービスに影響し、機能・使われ方の「違い」として表現されていることに、あらためて気付かされた。その意味で特殊な文化をもつ日本において、独自のサービスが広がることは当然の状況なのであろう。
(余談だが、日本は世界でも特殊な文明圏であるとの考えを私も支持している。サミュエル・P・ハンティントンによると現在の主要文明は以下の8文明とのこと
 中華文明
 ヒンドゥー文明
 イスラム文明
 東方正教会文明
 西欧文明
 ラテンアメリカ文明
 アフリカ文明
 日本文明
特筆すべきは、このなかで日本文明のみが日本という1国で成り立っていると考えられていること。携帯電話のガラパゴス化や、日本がデファクトを取ることが下手な理由などはこの文明圏の違いにあるとすると、理解しやすいように考えている。)

そう考えると今後もWEBサービスの分化・特殊化が進むのでは?とも感じられる。

ただこの書籍を読んでいて残念なのは、自分自身がWEB1.0世代の人間であるためか、最近のサービスや現象に関しては理解が進まなかったことである。現実感が全くないため、なんとなくわかったといった程度であり、今後、食わず嫌いとならないよう出来る限り触れていこう。

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■書籍のデータ
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アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたかアーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか

エヌティティ出版 2008-10-27
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