わかりやすく整理された名著。
ここで提示されたフレームワークはわかりやすい。
基本法則として提示された
1.便益ポータル
消費者は便益に優れたブランドを買い求める。
2.規範ポータル
消費者は規範を守るのに役立つブランドを買い求める。
3.認識ポータル
消費者は頭の中で最適と認識したブランドを買い求める。
4.アイデンティティポータル
消費者は自分を表現できるブランドを買い求める
5.感情ポータル
消費者は愛するブランドを買い求める
この5つの基本法則は納得感が高く、それぞれを活用するすべとあわせ
非常にわかりやすい。
STPを考える上で、この5つも加味して考えることにより
商品開発を伴わない売上改善も実現出来ることをふまえると
これからのビジネスにおいて押さえておくべき基本でもある。
ただ難しいのは実践の仕方。それぞれは功罪のある方法であり、
見誤るとむしろ悪影響がでる。
加えて過去の成功否定や、ターゲット外からの批判などにさらされる
点など、不退転の決意で実施する意志も必要なため、
知識+信念が試される手法でもあると感じている。
そういった意味で、そもそもその商品(やサービス)が
世の中に提示している絶対価値がなんなのか、あらためて自問する
必要を覚えた。
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■書籍データ
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あのブランドばかり、なぜ選んでしまうのか――購買心理のエッセンス アンドレアス・ブーフフォルツ ボルフラム・ホルデマン 松野 隆一 東洋経済新報社 2002-09-27 売り上げランキング : 128773 Amazonで詳しく見る by G-Tools |