2010年4月27日火曜日

スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活

業務上の必要性から“ジョブズを理解しよう”と始めた読書であったが、
この本で3冊目だが、初めてパーソナルな面での実例にも触れられており、
これまでとは違った点を知ることができ、理解が深まった感がある。
なんとなくではあるが、どのような人物なのかが、語れるようになった気がする。

完璧主義者、自己顕示欲の強さ、ハードネゴシエーター、楽天家、富への執着のなさなど、
これまで旧体制を破壊してきた人物に共通の特徴が、ジョブズにもあることが理解できた。
私見だが、信長や小泉首相などとの類似性を強く感じる。

これらの人物には揺るがぬ信念とそれにより発せられる強烈なオーラがあり、
これが多くの人を魅了する。ご多分にもれず私もこの書籍を読み、
さらにジョブズへの興味と尊敬がうまれた。

一方で、自らが足りぬと常日頃感じている“強い信念”を、
ジョブズは如何にしてもちえたのか、
それは生まれたときからの資質なのか、後天的な努力なのかに興味が移る。
この書籍ではそこに対する理解を深める洞察はなにもないことが残念。
(なんとなく感じられたのは、天性なのだということである。)

Stay Hungry! Stay Foolish!

あらためて、この言葉を思い出しながら、
彼のような強い信念を導けるように、己を高めたいとの思いも抱けた
よい本であった。

ドラマのような面白さをもった書籍で、私にとっては良き刺激剤でもある。

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■書籍データ
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スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活
Alan Deutschman

毎日コミュニケーションズ 2001-02
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2010年4月23日金曜日

ザッポスの奇跡

e-businessを理解するにあたり、テクノロジーにより便利・安価・広範囲になる一方で、
顧客とダイレクトにつながることへの対応が重要なファクターであると感じ、
それであれば徹底的に顧客志向を突き詰めたネットの会社を理解しようと思い、
このザッポスに関する書籍を読んでみた。

正直ネット企業の枠を超え、その取り組みには多くのアイオープンがあった。
素直に興味深い会社。

会社の強みは同じ価値観を有した社員であり、ここを維持するための施策の数々にも
学びは多いが、それ以上にこれを徹底して維持しようとする経営者の姿勢に興味を覚える。
さらには高価格で高付加価値な商品を提供するのではなく、「靴」という日常品でありながら
徹底したカスタマーサティスファクション獲得のための取り組みを行い、多くの権限を委譲しながら
収益化できている点なども。

備忘も兼ねて、頭に残ったの内容を書き出してみると

 ■すべては「コア・バリュー」から始まる。
   会社のWAYの言語化は昨今、一般化してきているようにも思われるが、
   この内容がザッポスらしさを体現していると強く感じられる内容となっており、
   作成プロセスと高度な言語化能力を含め、素晴らしい!!

 ■超・サービス的人材の発掘と企業文化の刷り込み
   ビジョナリーカンパニー2とも同根で、まずは「誰をバスに乗せるか」。
   そしてバスに乗った人への価値観の啓蒙。
   継続的な成長を実現している企業が必ず実践している点が、高いレベルで
   実行されている点も素晴らしい!!

 ■社員みんなが向上・貢献できる文化
   個の徹底的な成長の実現と、他方で相互奉仕の精神を実現していること
   まずは個が成長しなければ会社は強くならず、一方で孤立しても力は発揮できないが
   それを仕組みと文化で作り上げている点も素晴らしい!!

最後に、企業の成長戦略として、「戦略アプローチ」と「組織アプローチ」の
2つの方向性があると考えているが、実際に過度に組織アプローチによった成功例は
私が知る限り存在していなかった。
その点でこのザッポスの存在が認識できたことは大きく、これからの企業戦略の
ひとつの成功例として今後も大いに取り上げていきたい。

それにしてもアマゾンに買収されたことでこの組織文化がどうなるかが
気になる。

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■書籍データ
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ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とはザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは

東京図書出版会 2009-11-10
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2010年4月20日火曜日

スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡

「神の交渉力」を読み、より深くジョブズに関する理解が得たいと手にした書籍。

百聞は一見にしかず。

同時並行で読んでいたジョブズの書籍より言葉は少ないものの、彼がすべてをささげて作り上げた作品たちやロゴが写真で示されるだけで、どれだけプロダクトデザインにも情熱をささげていたかを感じることができ、彼の凄みの一旦が感じられた。

ただ内容は彼の良い面のみがクローズアップされてしまいすぎており、写真のインパクトとあわせてジョブズ信者への教本的な印象を受けてしまい、個人的に納得感が少ないことも事実。

それにしても、彼が創造するあらたな製品の魅力は機能・デザインの両面で突出していることを痛感。素直にi-phoneやMACが欲しくなった。

久々にマックを買おうかな・・・

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■書籍データ
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スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡

アスキー 2007-12-17
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2010年4月18日日曜日

IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉

1962年のコロンビア大学での講義をもとに執筆された書籍であるにも関わらず、現代でも書かれている内容は色あせず、いや、それ以上に今こそ行うべきであると考えられることが簡潔にまとめられている良書。繰り返し読みたい書籍。

冒頭の

 「成功を収めようとするすべての組織には、
 方針や活動の土台となる健全な信条がなくてはならない。」

や続いて書かれている

 「社員と顧客の関係、そのお互いの信頼、評判を大切にすること、
  顧客を<つねに>優先する思想。これらすべては、心底確信して
  実行に移したとき、会社の命運を大きく左右しうる。」

の2点だけをもってしてもIBMが何故成功しえたのかを垣間見ることができる。
まさに経営の神髄を示した言葉である。

個人的にはビジョナリーカンパニー2以来の考えが、またこの書籍で確信へと
近づいた感が得られ、非常に学び多い読書であったとうれしく感じる。

目次だても素晴らしく、これだけでも経営者が常に意識すべき要諦がまとまっていると
多くの方に知っていただきたい内容である。

 1.最高のものを、どうやって引き出すか?
 2.社員を、いかに成長させるか?
 3.最高のサービスと完璧な仕事とは?
 4.激しい変化に立ち向かうには?
 5.成長と変化から、何を学ぶ?
 6.公共の利益を考える
 7.新たな問題に、新たな方法で取り組む

最後に、良い書籍とは短い内容で本質を明快に表せているものであることを
この本にてあらためて教えられた。

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■書籍データ
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IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉 (Eijipress business classics)IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉 (Eijipress business classics)
Jr.,Thomas J. Watson

英治出版 2004-07-01
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2010年4月16日金曜日

神の交渉力

この本はまず「交渉力」について書かれた本ではない。
ジョブスの思考・行動について書かれた本。

この前提をあやまると、そもそも全く意味のない本である点で賛否が分かれそうだ。
個人的にはジョブスという人に興味があるので、楽しく読めた。

光には必ず影がある。
圧倒的に光り輝く存在には、それと同じだけ深く・暗い闇があるものだと、
非常に納得する一方で、聖人君子とまでは言わぬものの人格者であることを
強く期待していた自分があり、すこしさびしい思いもある。

より深くジョブスのことを知りたいとの欲求が高まり、
しばらくは続けてジョブス関連の書籍を読み漁ろう。

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■書籍データ
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スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)

経済界 2008-05
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2010年4月14日水曜日

iモード・ストラテジー

仕事でiモードの成功要因を知る必要が生じ、あらためて2000年に出版されていたこの本を
読んでみた。

あらためて思うのはiモードがプラットフォームビジネスの肝をしっかり押さえた事業であり、
そこには特別なことは特にないこと。(それがそもそも実現しづらいので、これをあの
大会社のNTTグループで実現したことが驚異だが!!)

コンテンツを自社は保有しないこと、場の提供のみに留めること、そしてその場に集まる
ユーザー(ここではコンテンツ製作会社と携帯の利用者)の利便性のみを高める取り組みを
場の提供者は徹底して行うこと。
これらが私自身が他のプラットフォームビジネスの成功会社から学んでいたことであるが、
iモードもまさにこれらの一つ一つを実践されている。

また夏野氏をはじめ、これを実現する上で外部の知が必要であったことも、
これまでの電話におけるビジネスモデルとの違いが理解できるだけに、
納得である。

読んでいて感じたことだが、これだけの優れたジネスモデルであるiモードが
グローバルスタンダードの地位を獲得し得なかったことが残念。
すでにスマートフォン全盛の現在において、このプラットフォームに閉じた
サービス提供はありえず、ますますこのプラットフォームが縮小することは想像にかたくない。

だとすると、WEBの世界と同様にゲートキーパーたるGoogleの存在感が
携帯の世界でも確実に高まり、ドコモがまた単なるテレコム会社になってしまうのではと
感じている。

盛者必衰??

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■書籍データ
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iモード・ストラテジー―世界はなぜ追いつけないかiモード・ストラテジー―世界はなぜ追いつけないか

日経BP企画 2000-12
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2010年4月13日火曜日

企画力

いつも感じることだが、田坂氏の本の読後感は、いつも氏の講演を聞いたかのようである。

平易な表現と独特な言い回し、そして行間を利用した「間」の使い方など
講演で氏が語る口調そのままに、文章も表現されていることが興味深い。

内容に関してだが、個人的には非常に納得感が高く、これまでの自分の経験とも符合し
スッと頭に入ってきた。ただよくよく考えると一つ一つの内容に関しては、自分自身も
すでにそのような考えや行動をしてきていたので、新たな学びはそれほどない。
(これだけ全体感をもって整理できていた分けではないので、そこが最大の学び)

 ・企画は人・組織を動かすためのもの、
 ・企画書では企みを語れ、なぜ行うかを示せ
 ・企画をストーリーで示す
 ・知行合一
 ・読み手を意識して書き、読み手の思考を導く

など全体を貫く考え方は全く同意であり、さらにこの書籍では細かい点まで
具体的なやり方がまとまっており、初めての方や経験の浅い方にとって
非常にわかりやすく学びの多い書籍だと感じている。

個人的には積極的に後輩や部下に読むことを進めようと考えているが、
これがどれだけ重要なのかを業務を通じて理解してもらうこととセットでないと
なかなか真髄の理解にはいたらないのかなとも感じている。
おそらく自分自身も5年前にこの書籍を読んでいたら、このように感じることが
できなったであろうし・・・

いつも期待を裏切らない田坂氏の本だが、この本はなかでもベスト。
短時間で良質な知が得られたことに感謝です。



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■書籍データ
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企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得

ダイヤモンド社 2004-03-11
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なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?

タイトルが気になり、会社の書棚にあったこの本を早速読んでみた。

個人的に学べた内容は

 ・自己開示を徹底して行い、顧客の信頼を勝ち取ること
 ・ブランディングとは固有名詞化すること
 ・自己開示は英雄神話方式が効果的
   <英雄神話方式>
     セットアップ(誰のなにについての話か語る)
     未熟な主人公(苦労話ではない!)
     自らは望まないなにかに巻き込まれる
     メンターと出会う
     試練を乗り越え、成長する
     問題解決して報酬を得る
 ・自己開示における過去~現在~未来の一貫性の重要性 
 ・未来=ミッションは公的なものが望ましい
 ・メッセージは顧客視点で。ポイントは
   ①一瞬で理解できるか
   ②ベネフィットを理解できるか
   ③具体的か
   ④驚きがあるか
   ⑤興味性があるか
   ⑥突き抜けているか
   ⑦欲しくなるか
   ⑧他社にない利点と理解できるか
   ⑨独りよがりになっていないか
   ⑩単なる言葉あそびになっていないか
   ⑪シンプルか
   ⑫小学生にも理解できるか

といった話。部分的にはすでに実践していることも多いが、
あらためて構造化して整理できたことが素直にうれしい。

新しいことを知る読書もいいが、頭の整理に役立つ読書もいいものである。

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■書籍データ
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なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザなぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ

インデックス・コミュニケーションズ 2008-09-19
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2010年4月11日日曜日

スッキリと考える技術

仕事がら思考に関する書籍は意図的に読んでいる。
この本もそんな流れの中で手にしたもの。

単なる思考のツールや概念(LT、PS、MECEなど)を説明する書籍ではなく、
考えるプロセスや考える視点(相手の視点で物事を考える)などが書かれており
その点では初めて読まれる本としては良い本だと思う。

ただ個人的には思考の発散と収束という別の頭の使い方をさせる部分が
混在するような表現方法に、普通の人がこの方法で結論が果たして導けるのか
疑問を覚えるなど、現在の自分に形作られつつある思考の型との違いが
随所にあり、ここが違和感としてどうしても残ってしまうので、
納得感をもって読むことが出来なかった。

書いてあることは正しい、でも自分の考えるプロセスと細かい部分で違う
ことに気付き、それぞれ何がどう違っているかが理解できるようになっている
ことが、ある意味学びか。
(それだけ、自分の頭の中に思考の型ができあがってきていると
 個人的にはポジティブに捉えた。)




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■書籍データ
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スッキリと「考える」技術スッキリと「考える」技術

ファーストプレス 2009-06-13
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2010年4月7日水曜日

伝説の経営者たち

レイ・クロック、盛田昭夫、ウォルト・ディズニー、サム・ウォルトン、トーマス・ワトソン・シニア&ジュニア、A・P・ジャンニーニ。
傑出した経営者たちの略伝をまとめた書籍だが、いつも傑出した経営者の生き様、言動には学びが多く、その意味で著者の変な解釈がないことを祈りつつ読み進めた。

その意味でまず期待通りの書籍であり、今回もいくつもの学びが得られ、満足の行く読書であった。(レイ・クロックと盛田昭夫に関しては、すでに何冊も書籍を読破していたので、新たな気付きはほとんどなく、二人の信念の強さをあらためて感じる程度であった。最もそれこそが彼らを偉大な経営者とした最も重要な要素だと理解しているが。)

あらためても含め、印象に残ったのは、

■ウォルトディズニー
  白雪姫の長編映画の作成や、ディズニーランドの建設においては、自宅を抵当にいれて
  でも資金調達し、最高級の品質でコンテンツを作成し世に出したこと。

  積極的に新しい技術を取り入れ、常に最先端で高品質なコンテンツを作り続けたこと

■サム・ウォルトン
  ハサミ経済。ネット全盛の今でこそ中抜けの徹底が常識化してきているが、それを
  この当時に顧客に最も安い販売価格を実現するために徹底してこと。
  そのためにあらゆることを徹底的に考え、実現していること。
  (具体的にはいくつもあるが、このなかに最先端の技術であるコンピューターの導入
   やスキャナー、バーコードの導入などを行っていることが印象的)

  「歩き回る経営」。率先して動きまわり行動しながら考え続けていること

■トーマス・ワトソン
  顧客を縛り付ける:単なる機械ではなくソリューションを売る。
  リース方式やサービススタッフ、サービス部隊からの情報を基にした開発など
  今のシステムサービスの基準をこの時代に作り上げていること

  年間利益の30倍にものぼる投資を実行し、顧客の望む最先端の商品を開発する
  意思決定をなし、それを揺るがぬ信念で実現させたこと。


など。
でも一つ一つの話よりも、いずれの経営者も大きな挫折や失敗を経験しており、
これを糧にさらに大きく成長していることや、周囲が反対する中でも自分の信念を
ぶらさずにやり続けたことが、最も大きな学び。

あらためて自分に出来るかを問い続け、揺るがぬ信念とその意思決定ができる正しい思考
と知識を身につけるべく、精進しよう。
  
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■書籍データ
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伝説の経営者たち―情熱と才能と幸運のドラマ伝説の経営者たち―情熱と才能と幸運のドラマ
Todd G. Buchholz

日本経済新聞出版社 2008-10
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2010年4月4日日曜日

頭がよくなる「図解思考」の技術

自分も物事を考える場合に、図にするケースが多く、タイトルに興味を抱いて手にした書。

個人的にも論理思考を身に着けるにあたり、図で概念をまとめることが多かったり、
複雑な事象や概念を伝えるときに自然と図やチャートにしていたので、
読んでいてすんなり頭に入ってきた。非常に納得。
内容もかなり具体的でわかりやすく、初歩の本としては非常に良いのでは?

ただ情報の整理や全体像把握には使えると実感する一方で、情報の取捨選択や解釈力がつくわけではく、これだけで頭がよくなるは、言いすぎな感想をもった。
個人的には情報整理力は持っていて当たり前、むしろ抽象化能力や解釈力がアウトプットの違いを生んでいると考えているので、これだけでは全然足りないと考えている。

まあ、論理思考の導入時にはよい考え方というのが正しい理解かな。
でも確実に表現力が高まる手法だけに、身に着けておきたい内容。

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■書籍データ
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頭がよくなる「図解思考」の技術頭がよくなる「図解思考」の技術

中経出版 2009-11-25
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2010年4月2日金曜日

コンサルタントの考える作法

仕事柄、論理思考に関する書籍は定期的に読むようにしている。
今回も知識の焼き直しと、講義のネタ探しの目的でこの書籍を手にしたが、今の自分にとっての学びは正直少なかった。

内容が初心者向けと思われ、既知の話がほとんどであったため、新たに得られた知はなかった。紹介されている概念やツールなどは、それぞれの出典元やより詳しい解説書が世の中にあるので、今の自分にとってはそちらを読み直すほうが良い事に気付けた点が、強いていえば学び。

個人的にはコンサルタントとして具体的な活用状況が知れたらとの期待があったが、ここも表面的な話で少し期待はずれ。ただアウトプットを出すまでのインプット量の多さは私の想定以上であり、この点は自分の基準を高めようとの意識につながったので良かったかな。

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■書籍データ
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考える作法考える作法

PHP研究所 2009-09-16
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