2010年6月18日金曜日

プロが教える問題解決と戦略スキル

問題解決の講義をするにあたり、参考知識を得ようと手にした本のひとつ。
その意味では期待外れであった。
ただこの本を戦略理解のためとしてとらえれば、体系的に整理された内容で
わかりやすくまとめらており、学びも多い。

■戦略をみる視点としての6つ
 ・顧客視点でものごとをみる
 ・経済性の視点でみる
 ・変化をよみリスクにチャレンジ
 ・比較の中で優位性を見出す
 ・全体最適の視点をもつ
 ・因果関係と合理性の視点で考え抜く

■組織変革のための3つの戦略論

 ・規模の効果の検証
 ・経験効果のダイナミクス
 ・集中と選択

といった一つ一つの考えと必要性はロジカルに整理されており、
これまでの知識整理という点では手頃で良い本ではなかろうか。

ただ個人的には内容理解を促進する目的で展開されているストーリーが無駄で、
内容は陳腐でリアリティがなく、読むことで思考が散逸する感覚があったのが残念。

加えて、事あるごとにボスコンの素晴らしさ・良さに触れており、
ここに嫌悪感を多少もってしまった。
加えてその感情が芽生えたことで、企業変革を頭の中で行った内容ではと
うがった解釈を促してしまっていた。

その意味で伝え方(書き方)に関する、反面教師的な学もあった本。(^_^)

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■書籍データ
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プロが教える問題解決と戦略スキル (日経ビジネス人文庫)プロが教える問題解決と戦略スキル (日経ビジネス人文庫)
相葉 宏二

日本経済新聞社 2003-03
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