2010年7月3日土曜日

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

問題解決を実務で行えるようにするための基本的な内容がまとめられた書籍。
個人的には比較的平易な内容で順序立てて整理されているので、
入門書として比較的に良い本だと感じている。

まずは考える基本スタンスとして
・ゼロベース思考
・仮説思考
の2点から始め、思考の隔たりや仮説-検証の重要性を理解させ、
その上で重要なツールである「MECE」「ロジックツリー」の
使い方を説いている。

その後、これらを複合的に活用して問題を分析する手法として
ソリューションシステムとして実際の利用具体例とあわせて
解説しているので、比較的これらの経験や知識がない人でも
理解しやすい仕立てになっている。

ただ実際に自分が使用できるようになるかと言えば、おそらく難しい。
ここは地道なトレーニング(思考投入量の愚直な増加)を通じて、
これらのプロセスをしっかり回せるようになることと、
各プロセスにおける徹底度を高める努力が必要。

多くの方は思考の深堀が足りずに、表面的な問題を解決する傾向が強いと
自分の講師経験からは感じており、ここが問題解決力を高める上での
難所と思う。

雑感だが、思考の粘りを生むようなトレーニング方法を、
今後個人的には考えてみたい。


-------------
■書籍データ
-------------
問題解決プロフェッショナル「思考と技術」問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
齋藤 嘉則 グロービス

ダイヤモンド社 1997-01-01
売り上げランキング : 1586
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

0 件のコメント:

コメントを投稿