2010年7月7日水曜日

REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方

著作権に関する考え方を「RO」と「RW」文化と表現し、
非常に分かりやすくまとめつつ、今後はこれらの融合した文化に
移行するとの主張に理解はするものの、かなり偏った主張に違和感も覚える。

ただ、商業経済と共有経済の共存(ハイブリッド経済)については
ネット時代においてはこれまで以上に範囲と規模を広げて展開されることは
FREE経済やオープンソース開発が、ますます加速度的に広がる現在の状況からも
非常に高い納得感がある。

個人的に考えが整理され、理解しやすかった表現として、
インターネットの成功を支える3つの鍵がある。
これは既知の内容であったが、つなげて理解することと、
この言語表現により、より詳細な概念が頭に刷り込めた気がしている。

1.ロングテール
   ネット上では取引費用は極限まで低下し、さらには在庫管理コストも
   極小化できる。一方で購買者側はこれらの増加した商品情報に対しても
   検索等を通じて適宜対応することができ、混乱もなく商品選択は可能である。
   このような状況下ではロングテール部分からの売上が軽視できない量になる。

2.リトルブラザー
   ロングテールにより極大化した商品数に対して、顧客の購買情報の収集と
   この活用を通じた顧客と商品のマッチング機能が高度化することにより
   さらなる購買へと導くことができる。

3.レゴ化イノベーション
   インターネット上で提供されるサービスやシステムはその機能自体が
   モジュール化(レゴ化)されこれらのモジュールを組み合わせることで、
   より簡単に高度な仕組みを作り上げることができる。

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■書籍データ
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REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方
ローレンス・レッシグ 山形 浩生

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