2010年4月27日火曜日

スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活

業務上の必要性から“ジョブズを理解しよう”と始めた読書であったが、
この本で3冊目だが、初めてパーソナルな面での実例にも触れられており、
これまでとは違った点を知ることができ、理解が深まった感がある。
なんとなくではあるが、どのような人物なのかが、語れるようになった気がする。

完璧主義者、自己顕示欲の強さ、ハードネゴシエーター、楽天家、富への執着のなさなど、
これまで旧体制を破壊してきた人物に共通の特徴が、ジョブズにもあることが理解できた。
私見だが、信長や小泉首相などとの類似性を強く感じる。

これらの人物には揺るがぬ信念とそれにより発せられる強烈なオーラがあり、
これが多くの人を魅了する。ご多分にもれず私もこの書籍を読み、
さらにジョブズへの興味と尊敬がうまれた。

一方で、自らが足りぬと常日頃感じている“強い信念”を、
ジョブズは如何にしてもちえたのか、
それは生まれたときからの資質なのか、後天的な努力なのかに興味が移る。
この書籍ではそこに対する理解を深める洞察はなにもないことが残念。
(なんとなく感じられたのは、天性なのだということである。)

Stay Hungry! Stay Foolish!

あらためて、この言葉を思い出しながら、
彼のような強い信念を導けるように、己を高めたいとの思いも抱けた
よい本であった。

ドラマのような面白さをもった書籍で、私にとっては良き刺激剤でもある。

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■書籍データ
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スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活
Alan Deutschman

毎日コミュニケーションズ 2001-02
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