冒頭の
「成功を収めようとするすべての組織には、
方針や活動の土台となる健全な信条がなくてはならない。」
や続いて書かれている
「社員と顧客の関係、そのお互いの信頼、評判を大切にすること、
顧客を<つねに>優先する思想。これらすべては、心底確信して
実行に移したとき、会社の命運を大きく左右しうる。」
の2点だけをもってしてもIBMが何故成功しえたのかを垣間見ることができる。
まさに経営の神髄を示した言葉である。
個人的にはビジョナリーカンパニー2以来の考えが、またこの書籍で確信へと
近づいた感が得られ、非常に学び多い読書であったとうれしく感じる。
目次だても素晴らしく、これだけでも経営者が常に意識すべき要諦がまとまっていると
多くの方に知っていただきたい内容である。
1.最高のものを、どうやって引き出すか?
2.社員を、いかに成長させるか?
3.最高のサービスと完璧な仕事とは?
4.激しい変化に立ち向かうには?
5.成長と変化から、何を学ぶ?
6.公共の利益を考える
7.新たな問題に、新たな方法で取り組む
最後に、良い書籍とは短い内容で本質を明快に表せているものであることを
この本にてあらためて教えられた。
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■書籍データ
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IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉 (Eijipress business classics) Jr.,Thomas J. Watson 英治出版 2004-07-01 売り上げランキング : 49599 おすすめ平均 |
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