読んでみた。
あらためて思うのはiモードがプラットフォームビジネスの肝をしっかり押さえた事業であり、
そこには特別なことは特にないこと。(それがそもそも実現しづらいので、これをあの
大会社のNTTグループで実現したことが驚異だが!!)
コンテンツを自社は保有しないこと、場の提供のみに留めること、そしてその場に集まる
ユーザー(ここではコンテンツ製作会社と携帯の利用者)の利便性のみを高める取り組みを
場の提供者は徹底して行うこと。
これらが私自身が他のプラットフォームビジネスの成功会社から学んでいたことであるが、
iモードもまさにこれらの一つ一つを実践されている。
また夏野氏をはじめ、これを実現する上で外部の知が必要であったことも、
これまでの電話におけるビジネスモデルとの違いが理解できるだけに、
納得である。
読んでいて感じたことだが、これだけの優れたジネスモデルであるiモードが
グローバルスタンダードの地位を獲得し得なかったことが残念。
すでにスマートフォン全盛の現在において、このプラットフォームに閉じた
サービス提供はありえず、ますますこのプラットフォームが縮小することは想像にかたくない。
だとすると、WEBの世界と同様にゲートキーパーたるGoogleの存在感が
携帯の世界でも確実に高まり、ドコモがまた単なるテレコム会社になってしまうのではと
感じている。
盛者必衰??
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■書籍データ
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