文体も論旨を簡潔にまとめる形態で読みやすく、1時間ぐらいですっと読めるのでお奨め。
特に自分にとって深いうなずきがあった内容としては、
・自分とはなにかを知る(=日本人とは何かを知る)
・必ず「言葉」にしてみる
・最初に得た「直感」を思い返す
・行動しながら考える
・問題を3つの要素に分ける
・効率を「量」でなく「質」でとらえる
・誰も疑わない「美しい言葉」こそ疑ってみる
・全員一致はまず間違いと心得る
・目的意識を明確にする
などである。
いずれも書籍や人から言われて自分の頭に残っていた内容であり、自分なりに「そのとおり」との実体験も積みあがっていた内容であり、今このタイミングで読んだことが共感を生んだのである。その意味ではもっと前に読んでいてもこれほどまでは共感できなかったはず・・・
この本を読むことで、上記のような考えかたは自分の言葉へと近づいたと感じられ、また成長できたと素直にうれしく思う。
加えてこれらの考え方を著者が歴史から学んでいることにも勇気づけられる。
人は人、いつの時代も変わらないものであり歴史は繰り返す。そう考えるとますます歴史から学ぶべきことは多いのであろう。(余談だが、最近の歴史ブームは多少懐疑的な思いを抱いているが、それであっても情報がメディアを通じて流通するようになったことは評価したい。)
また司馬遼太郎、山岡荘八、津本陽、海音寺潮五郎、池波正太郎など読み返してみようかな。
それにしても、あらためて読書は面白い。
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