2010年2月26日金曜日

カンブリア宮殿 村上龍×経済人

テレビは比較的よく見ていたが、ここで語られていた言葉が活字になるとどのような印象を受けるか、そんな興味から手にとった書籍。そういった意味では各経営者の思考・価値観などが言語化されることにより、よりクリアに頭にインプットされた実感があり、期待以上の書籍であった。

個人的にはホンダの福井社長、全日空の大橋社長、HISの澤田社長、SBIの北尾社長の言葉が印象に残る。それぞれが発する言葉に「言霊」が宿り、ひとつの人格を形成している点が稀有な経営者であり、それぞれに含蓄のある言葉であった。

◎福井社長:
 「・・・ホンダを変えることに自分達の価値があるんだ。ホンダのために働く
  と考えること自体、すでにホンダウェイじゃない。
  人が何のために働くのかというと、会社のためじゃない、
  自分のために働くのだ。・・・」

◎大橋社長:
 「生き残るのはスピード感を持って、変化に対応していくものだけだ」
 「三勿三行:
   三勿は三つのしてはいけないこと、怒る、怖れる、悲しむ。
   三行は三つのすべきこと、正直、親切、愉快。」

◎澤田社長:
 「重要なのは戦う意志。やりぬく意志。本当に正しければ、いずれルールは変わる」
 「(どうすれば成功しますか?という質問に対して)
  成功するまでやれば成功する。」

◎北尾社長:
 「経営学の学問的成果を、積極的に取り入れていく姿勢が大事。経営者も学ぶべき」
 「どんどん夢は膨らんでいます。そういう意味で、満足感とか達成感とかはない」

信念と高い志のある経営者は、あらためて魅力があることを実感した。

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■書籍データ
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カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)
テレビ東京報道局

日本経済新聞出版社 2007-05-26
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